昭和から平成に変わったばかりの3月12日。
camomille家がスタートした日です。
そして、今日30周年を迎えました。平成最後の結婚記念日です。
夫も私も人生の半分以上を一緒に過ごしていることになります。
30年、本当にいろいろなことがあったはずですけれど、あっという間の月日でもありました。
私が今の長男の年齢だったとき、すでに長男も次男も生まれていました。それこそ毎日子育てに必死だったころです。
もう十分に大人だと思っていた私ですけれど、今考えると決してそんなことはありません。思い返してみれば、今さらながらハラハラすること、赤面すること、腹立たしく思うこと、かつての私を諌めたいと思うようなことはたくさんあります。
それでも、若くて体力も気力も充実していたからこそがんばれたこと、なんとかよいおかあさんでありたいと拙いながらも努力しようとしていたこともまた、たくさんあると思うのです。
もちろん家族の形を作っていくことも、子どもたちを育てていくことも、私一人でできることではありません。どんなときも同じ方向を見て、ともに歩んでくれた夫の存在は大きかったと思います。息子たちの節目となる受験のときなども、あらゆる情報を共有して向き合うことができたことが救いでした。
30年前も今も変わらず、わがままな私をまるっと受け止めてくれていることに感謝です。特にここ数年、私自身が気持ちの波に翻弄されているときでさえも、穏やかに支え続けてもらっていること、これから先も忘れてはいけないなと思っています。

camomilleが元気で、幸せそうに笑っていてくれればそれでいい。
笑顔でおかえりと言ってくれれば、何より嬉しい。
30年前にこう言った夫は、今でも同じ態度を示し続けています。息子たちに対しても、いつも穏やかで優しい人です。
今の息子たちの姿があるのは、努力することを褒め続け、そのときそのときの息子たちに正面から向き合ってきた夫との時間のおかげだとも思います。
口数の多くはない人ですけれど、父親の愛情と思いはしっかり息子たちに伝わっています。息子たちが父親を尊敬していることは、私にとっても嬉しいこと。

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《四捨五入したら30歳》という2人の息子たちの親になったことで、鍛えられたことはたくさんありました。嬉しいこと、楽しいことも多いですけれど、辛かったこと、悲しかったこと、眠れないほど悩んだこともやはりたくさんありました。
親はいくつになっても親なのだと、最近はつくづく思います。そして、まだまだ修行中だなとも。
それでも、彼らの存在がこの30年に彩りを添えてくれていることは間違いありません。
そして、私たちは夫の両親と暮らして25年近くなります。
『いくつになっても素直に優しく、あちらのご両親にかわいがってもらえる娘でいなさいね』
これは、結婚するときに実母に言われたことです。
『私はご両親と結婚するわけではない!』と心の中で反発していたこともありました。
長く一緒に暮らしていれば、言いたいことを飲み込んだことも、意に沿わないことを求められて我慢したことも、もちろんあります。
でも。
義両親はその何倍も言いたいことを飲み込み、我慢を重ねながら私たちを見守ってくれていたのではないかと今は思います。
威勢ばかりよくて、至らないこと、頭でっかちなこと、危なっかしいことの多い私たちに言いたいことはたくさんあったでしょう。子育ての先輩として、助言したことも多かったことでしょう。
それでもその全てを飲み込んで、若かった私たち夫婦のやり方を、大きな心と温かい目で尊重してくれたのだと思っています。
camomille家の31年目が始まるタイミングで、長男が家を離れ、家族の形が少し変わります。ある意味、新しいスタートになるのかな…と思っています。
たくさんの人に支えられた30年に感謝して、また新たな1年を歩んでいこうと誓う日です。
いい夫婦でいられるかどうかは、多分私の心がけ次第…。
今日は特にお祝いの予定はありません。
ただ、夫の好きなメニューで夕食を摂ることにしています。
《家のごはんが一番おいしい》という、たっぷりとお世辞の入った言葉を信じていられる暮らしをずっと続けていけたらと願っています。