お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
昨日の午後は、我が家としては珍しくヤクルト戦ではない試合を見ていました。
日ハム戦です。
斎藤佑樹投手の引退試合だったからですね。
夫も長男も、ずっと彼の動向を気にかけていましたので、それならテレビをつけておこうという話になったのです。
私が初めて彼の存在を知ったのは、彼が高校2年生のときだったと思います。
夏の東京大会の予選だったのか、何かの特集だったのか、それは全然覚えていないのですけれど。
きれいなフォームのピッチャーだなというのが最初の印象でした。
翌年、彼が高校3年生になった年、私は少し体調を崩して横になって過ごしていることが多い夏でした。
集中して見ていなくても楽しめて、都合がいいのは野球中継。
夏の予選から放送のある限り、テレビをつけっぱなしにして眺めていたのだったと思います。
そして甲子園。
全試合を見た(と言いますか眺めた?)のはこの年くらいかもしれませんね。
前年から気にかけていた彼は、早稲田実業のエースになっていました。
そう、ハンカチ王子と呼ばれていた頃です。
ユニフォームのポケットに、ロージンバッグ以外のものを入れてもよいのだっけ?などと、しょ~もないことを思いつつ、マウンドで汗をぬぐう姿はやはり端正で、心惹かれる姿でした。
きれいなフォームにダイナミックさが加わって、試合を経るごとに強くなっていくチームという印象を受けたのを覚えています。
今や伝説とも言える、決勝での引き分け再試合では1試合目は15イニング、2試合目は9イニングを投げきって、田中将大投手を擁する駒大苫小牧に勝って優勝したのでしたよね。
あのときの姿は今でも思い浮かべることができます。
大学に進学して東京六大学野球で野球を続けている間も、ほとんどの試合を投げていたような印象でした。
見られる限りの試合をテレビで見て、球場にも足を運んだと思います。
でもあるときから、高校時代のほうがフォームがきれいだったよね…スピードも出ていたよねというのが、私たち家族の一致した意見になりました。
このままでは勤続疲労で壊れてしまう!と心配しつつ応援していた頃です。
ドラフト会議で1位指名されたときも、今の状態は最善ではないよね?今のままでプロでやっていけるのだろうかと思っていました。
大学の4年間で、フォームを崩し、修正することもできず、過労状態に置かれ…彼の選手生命を短くしてしまったのは、この大学の4年間だったと私たちは思っています。
今さら言っても仕方のないことですけれど、指導者に責任があるとも考えています。
結果的に、プロ野球選手として曲がりなりにも好調だったと言えるのは、最初の2~3年くらいでした。
ドラフト1位、鳴り物入りで入団した選手の成績としては、物足りないなどという言葉で片付けられるものではありません。
それでも、昨日の引退セレモニーでの挨拶で彼自身が言っていたように、「必死で腕を振り続けた」のですよね。
そうすることで、自分の居場所を見つけようとしていた。
辛く、苦しいことのほうが多い11年間だったのだなと、改めて思いました。
まだ若く、人生経験も少ない彼の人気を更に煽るかのように過剰な取材・報道をしてきたマスコミ、熱狂的にしても行き過ぎ感のあった一部ファンへの対応も大変だっただろうな~。
ポーカーフェイスなところがあり、受け答えも淡々としたところのある彼は誤解もされやすかったのではないかと思います。
熱意に欠けるなんて言われたりして。
でもそうした熱烈な報道の陰で、痛みに耐え、辛い思いに耐え、脂汗を流すような努力をしてきたのだろうと思います。
やっぱり悔しかったと思います。
同世代の選手たちは、まだまだ活躍していますから。
それでももう限界だったのでしょうね。
最後は自分自身で決めましたという言葉は重く響きました。
でも、セレモニーで諸先輩方が言われていたように、これからの人生のほうがはるかに長い。
野球にかけてきた人生を、これからどこでどのように活かしていくのか…引退を決めてしまった今は、それも楽しみです。
彼自身は、休んでいる暇はないと言っていましたけれど、少しは休んでこれからの人生をご家族とともに考えてくれたらいいなと思います。
この程度の成績で、引退試合とか引退セレモニーなんて!という意見もあるようですけれど、成績だけではない野球人としての魅力がこういう企画を生み出したと言ってもよいのではないかしら?
ええ、ものすごいひいき目入りであることは自覚しています。
もちろん、興行的な意味合いも大きいでしょうけれどね。
ともかく!
11年間、本当にお疲れさまでした。
間違いなくプロフェッショナルの野球選手であったと思っています。
そして、自分で引退を決められる選手は幸せなのだとも思います。
長い間応援してきた身としては、寂しい思いもありますけれど、これからどんな道を歩んで行かれるのかを楽しみにしています。
「また会いましょう」という、挨拶の最後の言葉。
信じて待っています。
高校時代から、長い間楽しませてくださって、ありがとうございました(*˘︶˘*).。.:*♡
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