いよいよ、長男が家を離れる日となりました。
就職先が決まり、勤務地は東京ではないということがわかってからの日々は、長かったような短かったような…。結局最後の最後まで、これまでの7年間とあまり変わらない時間を過ごして旅立つこととなります。
明日の入社式から数日は東京で研修なのですけれど、今日から指定されたホテルに宿泊するようにという指示が出ていますので、スーツ姿をお見送り…ということにはなりませんでした。
今朝は朝食後すぐからスーツケースのパッキングに追われていました。
勤務地への引っ越しを終えて東京に戻ってきてから昨日まで、私の実家を訪ねていった日以外は連日深夜の帰宅だった人です。その後ゴソゴソと片づけていた日もあったようですけれど、結局はすべて最終日に持ち越し!だったのですね。

荷造りはほとんど終わっているから!
と言っていたわりには、出したり入れたり忙しそうだったような?
今夜から2週間近くホテルに宿泊しながらの研修ということで、必要なものの選別が難しかったようでした。ウロウロしながら準備を進め、14時過ぎにはホテルにチェックインするためにスーツケースを引いて出かけ、研究室に寄ってから帰宅です。

特に何もないようだし、ホテルにいても暇だから帰ってきて晩ごはん食べよう♪
だそうです。
結局、年度末最終日まで研究室に出向いたわけですね。ヌシになれる…。
そして、家に残していくパソコンの中を整理して、自分のノートパソコンのOfficeなどを入れ直して、代わり映えのしない夕食を摂って、しばしのんびりして、お風呂に入って、21時過ぎに改めて出かけていきました。
出かける間際まで、《実感がわかない》だの《学会に行くような感じだな~》などと言っていた様子そのままに、いつもどおりの《いってきま~す》で行ってしまいました。角を曲がる時に振り返り、右手を高く挙げて大きく振ったのが、いつもとちょっと違ったところ。
実感がわかなかったのは私も同じで、今日もいつもどおりに過ごしていました。《再登校するときみたいね~》と言ったりして。でも、角を曲がる背中を見送ってから家に入り、お風呂の中で少しだけ泣きました。
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『あすという日が』という曲があります。合唱曲として歌って以来、気に入っていた曲でしたね。その歌詞に救われていた時期もあったようでした。
- 今生きていること、一生懸命生きることはすばらしい
- あすという日があるかぎり《しあわせを信じて》
あすという日がくるかぎり《自分を信じて》
そして、竹内まりやさんの『いのちの歌』。
- 本当に大事なものは 隠れて見えない
ささやかすぎる日々の中に かけがえない喜びがある - 生まれてきたこと 育ててもらえたこと
出会ったこと 笑ったこと
そのすべてにありがとう
この歌詞が好きだ、大切だと思えるあなたの心と感性と優しさを、これからも持ち続けてほしいと願っています。周囲に感謝する気持ちを持って暮らすこと、独りよがりで傲慢な人間にならないこと、今まで心がけてきたはずの基本的なことを忘れずに歩んでいってほしいと願っています。
我が家の暮らしは、いつもあなたの笑顔とともにありました。
生きていくということは、楽しいことや嬉しいことばかりではありません。いつもいつも、笑顔で過ごせるとは限りません。それは今までも同じでしたね。
それでも、あなたのこれからの人生ができるだけ笑顔であふれたものでありますように。
そして、あなたの命と健康。それ以上に大切なものなど他にはありません。
少し距離が遠くなって、今までのように顔を合わせることができなくなったとしても、いつも私たち家族はあなたのことを思っています。いざというときには支えになれたらといつも考えています。
あなたがいくつになっても、私たちがいくつになっても、そしてどんなときでも、今までもこれからも私たちはあなたの応援団長です。それだけは覚えていてね。
あなたの前途が希望に満ちたものでありますように。
元気でいってらっしゃい!
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やっぱり、学会に出かけていったのとも、再登校で出かけていったのとも違っていました。今は、やっぱり寂しいなと思います。
それでも本人が前向きに、意気揚々と巣立っていったのですもの、次に会えるときにどんなに成長しているか、その日を楽しみに過ごしたいと思います。そして私自身も少しでも成長している姿を見せられたらと思います。