お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
先月から読み始めていた、三浦春馬さんの『日本製』。
内容的にも深く濃く、一気に読んでしまうのはもったいないという思いもあって、1日に1都道府県だけ読み進めました。
もちろん、読めなかった日もあります。
読めば読むほど、彼が訪れる地にどれだけの思いを持って出向いたのか、どれだけ熱心に話を聞いてきたのかが伝わってきます。
そして、やはり『なぜ…』という思いが強くなります。
この取材を始めた頃の三浦さんは、25歳くらいだったようです。
それでも、伝統文化を継承する若者と向き合って、俳優・演技者・表現者としての自分の立ち位置を考えたり、《行き詰まったら戻ってきます》という思いを抱いたり、《50年後の為に仕事をしたことはあるだろうか》と自問自答したり…。
ずいぶん思慮深く、訪ねた先で見たもの、出逢った人たちと自分を引き比べたり、未来の自分を想像したりしています。
海外の作品に挑戦したいということも語っていらっしゃいます。
《未来》《夢》という言葉もたくさん出てきますし、都道府県ごとに彼が綴ったコラムには感想などとともに、これから先の自分の俳優人生について思い描く言葉も多く見られます。
《必ずまたきます》というような言葉も。
そして、その土地その土地で吟味して悩み抜いたものを買い求めて帰京したりされた様子。
その地を訪れる前には、必ず自分なりにしっかりと下調べをして、《ここを訪ねたい》という明確な意思を持って訪問されたことも多かったようです。
何を見ても、何を聞いても、俳優としての自分に活かそうとし、自分の生き方に思いを馳せ、とても真摯に生きていらっしゃる方だとお見受けしました。
とても20代後半の若者とは思えないような考え方や、厳しい目があるかと思えば、少年のような笑顔、いたずらっぽい笑顔とさまざまな表情が見られます。
本当にこれからが楽しみな役者さんでした。
将来のことも、たくさん思い描いていらした様子。
ずいぶん多くのことをやり残して旅立たれてしまったのだなぁと、改めて残念に感じずにはいられません。
しばらく時間を置いて、またこの本を読む機会を持ちたいと思います。

今日の読書日記

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