息子たちは二人とも10月生まれです。たったの10日違い。
中学生くらいまでは、それぞれのお誕生日にちょっとおごちそうを用意してお祝いをしていました。
でも、まず長男が高校生になると部活などが忙しくて平日はもちろん休日も家にいないことが増えました。夕食を同じ時間に摂れることも少なくなってきて。そのころから二人まとめて都合のいい日にお祝いをするようになったのでしたっけ。
次に次男が高校生になると、やはり部活で忙しくなり、程なくして長男が大学生になるともう夕食を家で摂らないことすら多くなり…。さらに次男が大学生に…とキリがありませんね。
それでもやはり、お誕生日はひとつの区切りですし、できれば家族で『おめでとう!』と簡単にでもお祝いしたい。
ここ10年くらいは息子たち二人で相談して日程を決めてもらう形になりました。10月から11月くらいの間で、一緒に夕食を摂れる週末を一日だけ確保!…って実際に文字にしてみると、そんなに忙しいの~?と思ってしまいますね。そうなのですよねぇ。特に長男が多忙なので、普段は月に一度くらい一緒に夕食を摂れればよい方なのです。
さて、そんなお誕生日ごはん。今年は昨日でした。二人の誕生日の間です。ちょうどいい感じね~。
我が家のお誕生日ごはんは、主役のリクエストが最優先されます。多少栄養バランス的に問題があっても、カロリー的に問題があっても、一日だけのことですから目をつぶります。
どこかステキなお店のディナーに!という選択肢もあろうかと思いますけれど、なぜかリクエストにお応えして私(…か夫)が作るというのが例年のパターン。家のごはんでお祝いというのが、すっかり定着してしまっています。
息子たちのリクエスト、一番多いのはからあげです。あとはピロシキだったり春巻だったりステーキだったり…といろいろ。
今年は春巻でした。それも、サラダもスープも要らないから春巻をたくさん食べたい!という、ちょっとどうなの?というリクエスト。『うちの春巻は野菜もいっぱい入ってるからいいじゃん!』と口をそろえる息子たち、お子ちゃまなセリフです。
ま、主役がそう言うなら…と仰せのとおりにいたしました。ちょっとここに書くのは憚られるくらい大量の春巻を揚げました。大人ばかりの食卓でこんな大人げない食事の仕方はありですか!?っていうくらい。揚げるだけで1時間…お店を開けるかも!?というくらい。
ビールやワインもいただいて、久しぶりに全員揃ってゆっくりと楽しい時間を過ごすことができました。
息子たちがいくつになっても、『おいしい!』『お腹いっぱい!』『堪能した!』という笑顔を見るのは嬉しいものですね。
社会人としてはまだ半人前の二人ですけれど、やはり大人になったなぁと思う場面が増えました。自分には厳しいけれど他人には優しかったり、自分で決めたことはやり抜く力をしっかり自分のものにしていたり、頼もしく嬉しく思うことも増えました。二人とも『自分はこの道を歩んでいく』とかなり早いうちに決めてから、何年も地道な努力を重ね、全くぶれることなく進んできました。そして学んできたことを活かせる職業を選びました。これは私には持ち得なかった生き方です。
ありがたいことだなぁと思います。
10月にこういう時間を持つことができるのは、今年が最後かもしれません。
それでもこの家と夫と私は、息子たちの基地であり続けたいと願っています。
元気を蓄えに戻って来られる場所。緊張をほぐし気持ちを緩め、のんびりできる場所。たわいもない話をして笑い転げたり飾らない自分を安心してさらけ出したりできる場所。
そんな場所でいられたら、こんなに嬉しいことはありません。
昨日はケーキすら要らないと言われてしまいました。春巻はケーキの代わりにはならないのにな~。
家族のお誕生日を口実に、おいしいケーキをいただくことを楽しみにしている私としてはかなり残念です。近いうちにケーキだけのお誕生日会しちゃおうかしら?と画策中です。
息子たち、お誕生日おめでとう!
また次の1年が充実した楽しいものとなりますように!