『浩康、ついに引退を決めたらしいよ』
今朝、耳にしたときは一瞬言葉を失いました。
とうとうこの日が来てしまったのですね。
彼が大学生だった頃から応援してきました。
青木選手、武内選手、鳥谷選手、和田投手たちもいて、学生とは思えないくらいとても強かった早稲田大学の頃です。
本当に華やかではつらつとしていて、見ていてとても楽しいチームだった印象です。
神宮球場へも何度も足を運びました。
そんな、神宮球場を舞台に大活躍した田中浩康選手が、神宮球場を本拠地とするヤクルトスワローズに入団したときは、本当に嬉しかった!
大学時代と同じように、青木選手と1・2番を組んだのもまたすばらしく頼もしく感じました。
派手な選手ではなかったかもしれないけれど、堅実な守備とここぞというときのヒットにどれだけ助けられてきたことか。
若手の台頭で出場機会が減ってからは、機会を求めて外野にポジションを変えて努力して…。
いつでもどこでも、若い選手たちのお手本となる、ファンにも温かい選手だったと思います。
犠打通算記録歴代5位という成績は、彼の努力の積み重ねの証でしょう。
こつこつと地道に練習を重ね、努力を続けたからこその記録です。
2016年にヤクルトを戦力外となったときは、『まさか!』と思う半面『やっぱり』とも思ってしまった私です。
ただ、ヤクルトの指導者として残ってほしいという意図をこめて打診された引退を田中選手本人が受け入れられなかったということだったのですよね。
現役続行への熱い思いが、戦力外通告からのDeNAベイスターズ入団へつながったということです。
ですから、移籍後もずっと応援し続けていました。
ヒットを打てば嬉しい、プロらしい守備を見せてくれればまた嬉しい!
ヤクルト vs DeNAで出場したときなどは、大興奮でした…涙が出てしまうくらい。
そして先日。
ついにDeNAからも戦力外通告を受けました。
どんな決断をするだろうかと思っていましたけれど、ついに引退を決意したのですね。
次のステージへ進もうという気持ちだという記事を読みました。
そして、野球界で力になれるようにという思いもあるそうです。
『ヤクルトの指導者として』…がいつか叶うといいな。
心残りなのは、これだけの選手なのに引退セレモニーができていないこと。
ヤクルトを離れるときも、燕戦士としての最後のユニフォーム姿を見ることができませんでした。
多くのファンの前で挨拶をする機会も持てませんでした。
できれば、来シーズンのオープン戦で引退試合…していただけないかなぁ。
それがヤクルト vs DeNAだったら最高です。
田中浩康選手、14年間お疲れさまでした!
次のステージも応援しています。