さまざまな不調に悩まされて、あれこれ考えた結果『更年期』なのではないかと思い当たった数年前。
婦人科へ行ってみるのがよいのかもしれないと思いつつ、なかなか実行に移せない私でした。そうでなくても受診するというのは気が重いものですけれど、加えて病院まで行く気力が湧かないというか、怠くて動きたくないというか…という体調だったのですね。
でも、このままでは何の解決にもならないと気力を奮い立たせて(大げさなようですけれど、その頃の私にとっては文字どおり…でした)受診した婦人科でした。
まずはとにかく眠りましょう
医師に問われるがままに不調のあれこれを話し、辛くてたまらない気持ちを言葉にしていきました。根気強く聞いてくださった医師がおっしゃったのは…。
・年齢と症状から考えて、更年期である確率は高いと思う
・更年期かどうかの診断は血液検査をして、女性ホルモンなどの数値を見てからになる
ということでした。
そしてさらに『眠れないのは辛いですよね』と言ってくださり、お薬を処方してくださることになりました。
眠れないと疲れが取れないし、体力も落ちます。
そうすると気力も充実しなくなります。
どんどん悪循環に陥っていきますから、とにかく眠りましょう。
眠りについてからの数時間できちんと眠れれば疲れは取れやすいということと、日中に眠気が残るのは困るという私の言葉で、軽めの睡眠導入剤が処方されました。
もうひとつは、気持ちの緊張を緩めて落ち込んだ気分を楽にするために…と漢方薬を。更年期症状でなかったとしても、効果があれば過ごしやすくなるから…ということでした。この後、幾度となく症状やお薬について調べることになるのですけれど、このとき処方された漢方薬は更年期症状によく出されるものだったようです。
不調の最大の原因は別のところに
1週間後、血液検査の結果を聞きに行きました。なんと…。
女性ホルモンなどの数値は下降気味かもしれないけれど、まだ正常値の範囲内にある
という、ちょっと意外な結果だったのです。
それよりも問題なのは…と指摘されたのは、貧血でした。
この数値だと、普通は相当フラフラします。
日常生活にかなり支障をきたすレベルですよ…倒れそうになったりしたことはありませんか?
鉄剤を飲みましょう。
ちょっとびっくり!…ではなかったのですよね。思い当たる症状はいろいろとありました。自分で貧血だと判断はできませんでしたけれど…。
月経周期が短くなってきていることに加えて、出血量が多くなっていたことが原因だろうとのことでした。
貧血になると、動悸や息切れも引き起こしますし、とても疲れやすくなります。体力が落ちたような状態になるのですね。
そして、実は眠るという行為にはとても体力が必要なのだそうで、貧血で疲れ果てていた私には、しっかり眠る体力がなかったのだとか。
氷をガリガリとかじりたくなるのも、氷食症というれっきとした貧血の症状なのですね。
20年くらい前に貧血と診断されて鉄剤を服用したことがあるのですけれど、胃が重かったり痛かったりという副作用に悩まされました。ですから、できれば鉄剤は飲みたくないと思って相談してみました。食事などの日常生活に注意することで改善できませんか?と。
でもこれは、あっさり却下でした。『貧血』と診断されるところまで来てしまうと、食事レベルで正常値まで持っていくのはまず無理ですと言われてしまいました。もちろん、食生活に注意することは大切ですけれど、それはまず数値を正常に戻してからの話ですとも言われました。
漢方薬は継続、さらにもうひとつの指導
血液検査の結果待ちだった1週間、処方された漢方薬を服用したところ、効果があったように感じました。…というわけで、これは継続。それプラス鉄剤…ですね。
次回は1ヶ月後…ということになったとき、医師からもうひとつ指示されたことがありました。
それは、基礎体温を記録して行くということでした。
基礎体温!何とも懐かしい響きでした。