二十四節気 『寒露』
10月8日は二十四節気の『寒露』。
朝晩の冷え込みが増して、草木に宿る露が冷たく感じられる頃を言います。
この頃に感じられる寒さのことを『露寒(つゆざむ)』と言うのだそうですけれど、今の日本ではなかなか《寒い》というところまでは冷えませんね。
東京では、昨日・今日は涼しく過ごすことができたとはいえ、それまでは夏のように暑かったですし。
七十二候 『鴻雁来』
10月8日から12日頃までは、七十二候では『鴻雁来(こうがんきたる)』。
燕が南へ去ってから、入れ違うように雁が北の国から渡ってくる時期です。
その年初めて渡ってくる雁のことを『初雁(はつかり)』、雁の鳴き声のことを『雁が音(かりがね)』と呼びます。
有名な『枕草子』の第一段「春はあけぼの」の中で、「秋は夕暮れ」と書かれていましたね。
中学生の頃、暗記させられた方も多いのではないでしょうか。
その中に『まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし』という文章があります。
雁がV字型の列をなして飛ぶ姿は『雁行(がんこう)』と呼ばれるのですね。
そういえば、雁行…しばらく見ていないような気がします。
子どもの頃に暮らしていた街では、夕方の雁行を確かに見た覚えがあるのですけれど、東京に来てからは見る機会があったかしら。
このブログもスタートから1年が過ぎ、クロスステッチの歳時記シリーズのご紹介も一巡してしまいました。
ブログにも季節感を漂わせたい私…時折こうして、二十四節気・七十二候のお話もできたらいいな~と考えています。
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