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七十二候『楓蔦黄』

七十二候 『楓蔦黃』

11月2日から11月6日頃までは、七十二候では『楓蔦黃(もみじつたきばむ)』。
2019年は11月3日からとなっています。
七十二候のうちの第五十四候、二十四節気『霜降』の末候となります。

《もみじや蔦が色づいてくる時期》という意味で、紅葉が深まってくる頃を表しています。
ちなみに、細かく分けるとすれば、葉が赤色に変わることを《紅葉》と言い、葉が黄色に変わることを《黄葉》と言います。

もみじとかえで

《もみじ》は『揉み出(もみず)』という動詞が変化した言葉と言われています。
『揉み出』とは草木の葉の色が揉み出されてくる様子を表す言葉で、草木が黄色や紅色に染まるということです。
もともとは特定の木を指す名前ではなかったのですけれど、次第にとりわけ美しく紅葉する楓を指すようになったと言われています。

楓は葉の形が蛙の手に似ていることから《かへるで》と呼ばれ、後に《かえで》に変化しました。
別称として《色見草(いろみぐさ)》というものもあります。

紅葉の色づき具合を示す表現

緑色をしていた木々の葉が次第に紅葉していくそれぞれの段階を示す表現は、さまざまです。

  • 薄紅葉(うすもみじ)⇒ うっすらと色づく様子
  • 斑紅葉(むらもみじ)⇒ 薄い色・濃い色が混ざり合う様子
  • 照紅葉(てりもみじ)⇒ まばゆいばかりに照り輝く様子

そして、紅葉の盛りを過ぎて落葉となってからも、様々に表現されます。

  • 散紅葉(ちりもみじ)⇒ 散った紅葉が地面などに敷き詰められた様子
  • 冬紅葉(ふゆもみじ)⇒ 枯れ木が目立ってきた頃に、枝に散り残っている様子

古来、日本人が季節感を大切にしてきたこと、表現が豊かであったことが忍ばれますね。

東京などでは、紅葉はまだしばらく先です。
でも、こうした言葉をいろいろと知っておくと、紅葉を愛でるのも楽しみになりそう。

『楓蔦黃』は七十二候としては秋の最後となります。
二十四節気『霜降』も同じく秋の最後です。
これから季節は一気に冬へと向かいます。


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