七十二候 『麋角落』
12月27日から31日頃までは、七十二候では『麋角落(さわしかのつのおつる)』。
七十二候のうちの第六十五候、二十四節気『冬至』の次項となります。
《大鹿の角が落ちる時期》という意味です。
『麋』
『麋』とは大鹿(=ヘラジカ)のことです。
大きな体と、枝分かれした大きな角を持つ鹿で、その角のことを《麋角(びかく)》と呼びます。

角を持つのはオスのみで、縄張り争いやメスの取り合いで闘ったりするときの大切な武器となるもの。
角は毎年生え変わり、冬のこの時期に抜け落ちて、春にまた新しい角が生え始めます。
日本には分布しない鹿で、ユーラシア大陸のヘラジカをエルクと呼び、北アメリカのヘラジカをムースと呼ぶそうです。
日本にいる鹿は、春先に角が落ちて、その後新しい角が生えてきますので、時期が少し違うのですね。
中国から入ってきた七十二候、昔の日本人は《麋》がどんな動物なのかを想像したりしたのかもしれませんね。
数え日
年の暮れになって、日数が残り少なくなることや押し迫ってきたこの時期のことを指して《数え日》と言います。
また、年内の残りの日々を指折り数えることを指す場合もあります。
どのように残りの日数を数えるか…。
大人と子どもでは違うような気がします。
大人は、《お正月まであと◯日しかない!》と追い立てられるような、焦るような気持ちで数えることが多いのではないでしょうか。
でも子どもは…ね。
♪ もうい~くつ寝ると~お正月~ ♪
という歌に代表されるように、家族と過ごす楽しい年末年始を指折り数えて心待ちにする。
そんな気がします。
そうであってほしいなと思います。
2019年の七十二候はこれが最後となります。
次の七十二候『雪下出麦』は1月1日が始まり。
新年のスタートと重なることになります。
どうぞ来年もおつきあいくださいね。
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