二十四節気 『春分』
3月20日頃は二十四節気の『春分(しゅんぶん)』です。
今日は『春分の日』という祝日ですから、わかりやすいですね。
《春の中間》として置かれた節気です。
太陽が真東から昇り、真西に沈むため、昼と夜の長さがほぼ同じになる日。
…とされていますけれど、実際は昼の方が14分ほど長いそうです。
確かに、数日前の気象情報でこう言っていました。

今日、夜よりも昼間の時間の方がほんの少し長くなりました
今ごろの時期を境に、昼間の時間が長くなっていきます。
彼岸
『彼岸(ひがん)』とは、煩悩を脱した悟りの境地を表します。
三途の川を渡った向こう側の、仏様の世界です。
それに対し、私たちの住んでいる世界を『此岸(しがん)』といいます。
日本では極楽浄土が西にあると信じられており、太陽が真西に沈むこの日こそが極楽浄土に最も近づける日として、仏事を行うようになったと言われています。
また、太陽の通り道が真東と真西を結ぶことから、彼岸と此岸が最も通じやすくなると考えられて、ご先祖さまの供養をするようになったとも言われます。
暑さ寒さも彼岸まで
よく聞かれる言葉ですね。
夏の厳しい暑さ、冬の厳しい寒さの時期を過ぎ、ようやく穏やかで過ごしやすい季節となることを表しています。
それでもまだまだ寒暖差は激しく、真冬のように冷え込んだりすることもあります。
《寒の戻り》《花冷え》という言葉がよく使われるのも、今の時期です。
七十二候 『雀始巣』
3月20日から24日頃までは、七十二候では『雀始巣(すずめはじめてすくう)』。
七十二候のうちの第十候、二十四節気『春分』の初候となります。
《雀が巣を作り始める時期》という意味。
この時期になると、雀が冬の枯れ草や藁を集め、屋根瓦の下や軒先などに巣を作り始めます。
雀は、ひなが巣立つと木に寄り添って群れをなして過ごします。
雀隠れ
この時期の植物の様子を表す言葉に、《雀隠れ》というものがあります。
芽や葉が伸びて、雀が隠れるほどになることを表します。
草木がずいぶん生い茂ってきたということですね。
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私が子どもの頃に住んでいた地方では、雀の巣はわりと簡単に見つけることができました。
それこそちょっとした隙間に巣を作るのですよね。
高校を卒業して上京した頃、東京には雀がいないのかと思っていました。
それほどその姿を見かけなかったのです。
もちろん、上京して以来《雀の巣》には一度もお目にかかっていないかも…。
人間にとっては最も身近な存在であったはずの雀。
たまに見かけると、何だか嬉しくなります。
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