七十二候 『鴻雁北』
4月9日から13日頃までは、七十二候では『鴻雁北(こうがんかえる・こうがんきたす)』。
七十二候のうちの第十四候、二十四節気『清明』の次項となります。
《雁が北へ帰っていく時期》という意味です。
ひとつ前の七十二候が『玄鳥至』でしたね。
雁は春に飛来する燕と入れ替わるようにして、日本を離れ、北の国へ向かいます。
雁と燕
冬を過ごした渡り鳥の雁は、この時期に北国へ帰っていきます。
その行き先は、シベリアや北アメリカ。
春から夏にかけてはその土地で子どもを生み育て、秋になるとまた日本へやってきます。
それに対して燕は春になると日本へやってきて、秋になると去っていきます。
このような雁と燕は対をなして、昔から暮らしや文学の中で日本人に親しまれてきました。
七十二候『鴻雁来』
10月上旬、二十四節気『寒露(かんろ)』の初項に『鴻雁来(こうがんきたる)』という七十二候があります。
(→ 二十四節気『寒露』・七十二候『鴻雁来』)
今回ご紹介している『鴻雁北』と対になる七十二候ですね。
北の国へ去っていった雁は、『鴻雁来』の頃にまた日本へやってきます。
雁風呂
雁は、日本へ渡ってくる途中の海上で羽を休めるための木片をくわえて飛来するという伝説があります。
陸に着くと、その木片を浜辺に落とし、春にまた北に向かうときにその木片をくわえて行くのだそうです。
春、浜辺に残された木片は日本で死んでしまって北の国へ帰れなかった雁のものとして、人々はその木片を拾い集めてお風呂を焚くという風習があるとか。
これを『雁風呂(がんぶろ)』といいます。
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