先日、ジムの帰りにコミュニティバスに乗っていました。
最近は、行きはウォーキングがてら歩いていき(歩くルートによって35分~40分)、帰りはコミュニティバスで帰ってくる(最寄りのバス停から徒歩9分)のが定番です。
始発の停留所で乗り込んで発車を待っていたところ、年配の女性2人が乗ってこられました。
70代半ばくらいの方たちに見えました。
おふたりともとても声が大きくて元気いっぱいです。
聞くつもりはなくとも、お話が聞こえてきてしまいました。
お知り合いの方が、若い頃からずっとピアノを習いたかったのに、タイミングが合わなかったり経済的な事情があったりで、習えないままになっていたという内容でした。
その方が、なんと85歳近くなってからピアノを習い始め、1年ほどかけて両手で弾けるようになり、最近の発表会で『きらきら星』と童謡を披露されたということを、心底感心したように話していらしたのですね。
そして、そのおふたりもそれぞれ趣味を楽しんでいらっしゃる様子。
《長い間していた手芸は、目が見えにくくなってできなくなったけれど、今は歌を習っているの》とか《ピアノを弾いてみたいけれど、今からはちょっと…なので、ストリートピアノの動画をYou Tubeで(!)見ているの》とか。

昔は、80歳くらいになると特に何もしないで家でじーっとしていることが多かったわよね
でも今は、皆さんいろいろと楽しんでいていいわねー

ほんとにね
でも、死んじゃったら仕方ないけど、生きている限りは楽しく過ごしたいわよねー

そうそう!
できなくなってくることも多いけど、できることもまだたくさんあるわよねー

まだ新しいことだっていろいろ知りたいしねー
何と言ったらいいのでしょう。
身体がシャキッとしたと言いますか…スカッとしたと言いますか…。
特に《死んじゃったら仕方ないけど》のくだりは、年長者ならではの覚悟というか思い切りのよさのようなものを感じて、ストンと胸に落ちてきました。
あぁ、学ぶことも楽しむことも一生続けるんだ!って、改めて思いました。
ここ数年、気持ちがすっきりしない時期があったり、時間を大切にできないことがあったり、自分の中でもやもや・くよくよしていることも多い私。
例えば文字の練習をしていても、西洋美術などの本を読んでいても、《今からこういうことに時間をかけていても、何の役にも立たないのではないか?》と思ったりもしていました。
クロスステッチにも《こんなに時間をかけて仕上げても、飾ることしかできないのにな~》と後ろ向きな気持ちで向き合っていました。
でも、そんなことはないのだなと。
『今』学ぶこと、『今』楽しむことをもっと大切にしたらよいのだと気がつきました。
たまたまバスに乗り合わせたおふたりは、私より先に杖を突きながら降りていかれました。
その後、家に帰り着くまでずっとこんなことを考えながら歩きました。
いつかは誰でも旅立っていく、それは若い人も同じです。
学んで得た知識や楽しいと思う気持ちは、残りの人生が長いから役に立つということではないのですよね。
今やってみようと思うことは、可能な限りやってみよう。
今楽しみたいことは、可能な限り楽しもう。
体力や気力が充実しないときに、自分をいたわることと甘やかすことは多分ちょっと違うのだと思います。
低空飛行な日も、ちょっと学ぶ。
ちょっと楽しむ。
へこたれる日もあるでしょうけれど、ちょっと心を入れ替えてみましょう♪
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